ご挨拶


一般社団法人 山形県言語聴覚士会

会長  荒井 晋一

   

 

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 さて、昨年を振り返ってみますと、ブロック単位での研修会の開催、大分県への視察、東北6県の県士会代表者を招聘しての助言者資質向上集合研修、失語症意思疎通支援者養成事業の準備など、慌ただしく過ぎ去った1年でした。会員皆様の県士会活動へのご理解とご協力に厚く御礼申し上げます。

 地域包括ケアシステム構築や障がい者保険医療福祉の推進といった流れのなか、私たちが活躍できる場は大きく広がり、地域からの期待も高まっています。現状から考えると、会員個々の資質向上を基盤に、団体としての限界点を高めていかなければ、社会の変化に対応することは非常に難しいと感じます。また、限界点を高めるといっても限度があります。これまで県士会が担ってきた既存の事業の統廃合や運営方法についても検討していきます。ブロック活動推進事業は、会員ニーズや地域特性への柔軟な対応を実現するべく立案されたものとなっています。各ブロックでオリジナリティーの高い活動を展開しながら、県全体が盛り上がることを期待しています。

 また、昨年度から失語症意思疎通支援者養成に向けて準備を進めてきました。今年度も会員2名を失語症者向け意思疎通支援者指導者養成研修に派遣しています。12月には、失語症(者)や支援者養成事業の説明に、理事の沼澤さんと山形県庁を訪問しました。支援者養成事業を始めるにあたっては、実習先の確保や市町村の協力等、いくつものハードルがあります。特に、県内で定期的に活動している失語症友の会が少ないことは大きな課題です。今後、会員皆様のお力添えが必ず必要となりますので、ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。県士会としても言語聴覚士(団体)が失語症者支援の旗手として、県内で充実した活動できるように準備を進めて参ります。

 本年も山形県言語聴覚士会をどうぞよろしくお願い申し上げます。