ご挨拶


山形県言語聴覚士会

会長  田口 充

   

 新年度が始まろうとしております。

 改めて言語聴覚士の役割をまとめると、話す・聞く・食べる・・・こうしたことが病気・事故・ 先天的・加齢により問題が発生してしまった方に支援するのが言語聴覚士の役割です。しかし所 属施設の機能や配属先によって専門性が大きく偏っているのが現状かと思います。例えば私の勤 務先の鶴岡協立リハビリテーション病院は、失語症・構音障害・高次脳機能障害・嚥下障害を基 本的な対象疾患としており、聴覚障害・発達障害等は深くかかわっておりません。おそらく山形 県内の言語聴覚士は当院と同じようなスタイルで臨床を行っているところが多いかと思います。 しかし、地域包括ケアシステムの構築に関わる中で言語聴覚士のすべての障害に対処できる能力 はあるのが望ましいと思います。例えば障害を持つ方が自立した生活を行う際に聴覚障害がある がために自立支援がうまくいかないことが大いにあります。周囲の方々は言語聴覚士に的確なア ドバイスを求めたいと思っていますが、その問題に対ししっかりと助言できる言語聴覚士は非常 に少ないのが現状です。特定の専門領域のプロフェッショナルになるのも大変素晴らしいことで はありますが、言語聴覚士としてすべての分野に最低限度の知識と技術は持っておきたいところ であります。県士会としても地域から言語聴覚士を活用していただくための戦略的な視点・人材 育成の視点でも会員の皆様に援助していく必要があると思っております。今年の 7 月には日本言 語聴覚士協会が主催の全国研修会を本県で開催することとなりました。理事会の要望として認知 症外来と聴覚障害の2本をテーマにしていただきました。これは言語聴覚士が今後深く関わって いかなければいけない分野と予測してのテーマです。山形の会員の皆様の多数の参加を期待して おります。